※内容が内容なのでフェイクを入れています。
前回の記事はこちら
こんにちわ、じぇんとるでございます。
前回の記事、たくさんの反響をいただきましてまことにありがとうございます。
後半の記事を書く前に普段ならツラツラと前フリを書くわけですが、今回は一言だけ
ストーカー ダメ 絶対!
それでは後半、私が実際に関与を始めるところから再開いたします。
(とはいえ大して何にもしてないんですけどね・・・)
私が最初にしたことは、決して褒められたことじゃなかった
「困りますよねぇ」と他人事のようにつぶやくAさんを見ながら、まず私がしたことは!
「本当かなぁ・・・」と疑う事でした。
我ながらクズい。
自分の小物具合が嫌になるのですが、手放しにその話を信じられるほど純真でもないけどそれを嘘だと断定できるほどスレてないという心境。
おまけにこの話の力になるということはある程度リアルの情報を知る必要がありますし、なんならリアルで接触をしなければいけない可能性も出てきます。
私はご存知の通り配信もしてるわリアルで店舗販売も通販もしてるわなんなら特商法表記で名前もバッチリ出てるわというネット人生ノーガード戦法という生き方をしていますからいいんですが、個人的には相手のリアル情報なんて知りたくもない・・・。
別にその人が嫌い!とかそういうのではなく、出来れば力になってあげたいと思っていますが、個人的なリスク管理としてなんらかの商売要素込みの目的以外でネット関連での個人情報を知りたくないという思いがありました。
(配信のサービスの一環として全員プレゼントなどさせていただいておりますが、極力必要以上の情報はいただかないようにしてますし、管理も気を付けているつもりです)
ましてや今回はそういうデリケートな部分がまさにトラブルになっているわけで。
ゲーム上での付き合いからそんな人ではないとわかっていますし、ゲームとはいえ相手は同じ人間です。
それでもどこか「この人の言う事を全て信じていいのか」という気持ちが頭をよぎりました。
もしかしたらこの人は私を陥れようとでっち上げの話をしているのかもしれない・・・。
そんな人ではないと思いつつも「Aさんがどんな人かなんて、私は詳しく知らない」と、警戒心と猜疑心の間で悩み続けてまして。
少しだけ考えた後、腹を決めました、この問題にAさんの許す限りガッツリ関わると
義侠心や正義感に燃えて・・・なんてかっこのよいものではあればまだよかったのですが
『嘘だと断定したがそれは事実で、取り返しのつかない事態になって後悔する可能性』と『事実だと思って行動したがそれは嘘で笑われる可能性』を天秤にかけて前者の方が確実にダメージがでかいという消去法からガッツリ関わることを決めたのです。
もちろん、心のどこかで疑う気持ちも持ちながら・・・
うーん、我ながら最低。
でもやっぱりネットで知り合ったとはいえ大事な友人です、出来る限り力になってあげたかったのです。
Aさんに今必要なものは即効性ある解決策の前に話を聞く味方
やると決めた以上、尻込みはなしです。
まず何をすべきか、Aさんのこれまでの話を聞きながら考えてみたところまずは「あなたの味方ですよ」という人間が必要だと感じました。
AさんにはAさんの側に立ってくれる味方が話を聞いている感じ誰もいません。
この問題でつながりのある相手が加害者であるストーカーただ一人であれば視界も行動も狭まってしまうでしょう。
「そんなの誰かに、それこそ然るべき窓口に相談したらいいじゃない」という人もいるでしょうがそれができなかったからこういう事態が継続しているわけで、意を決して取った勇気ある行動は過去の件も踏まえてほぼ空振りで終わっています。
(この辺は前回の記事をご参照ください)
勇気ある行動は、何度も取れません。
取れる人間は、恐らくこんな目に遭う可能性は低いです。
脱線しましたが何をするにしてもまずはAさんの視野を広げるのが重要。
私がどんなに力になると言ったところでネット越しの話です、結局のところ何をするにしても実行するのはAさん自身・・・だからまずAさんに味方がいることを自覚してもらうと同時に、『助けを求めてはいけない』と固まってしまった考え方を溶かしていく必要があると感じたのです。
あなたの味方をしても大丈夫ですか?と聞いた日
「Aさん、もしよかったらですけど、相談に乗りますよ」
「いえ、そんな・・・迷惑かけると申し訳ないんで」
「もちろん無理にとは言いません、でも私に悪いという気持ちだけで断っているなら気にしないでください。 この話を聞いた後でAさんに何かあったって話をどこかで聞いて後悔する方がダメージでかいので・・・」
自己保身だよ!だって夢見悪いじゃん!
「・・・すいません、良かったら相談に乗ってください」とAさん。
かくして私は本格的にAさんの問題に関与することにしました。
・・・とはいえ私はアドバイスしただけで本当なんにもしてないんですけどね。
その日、初めてAさんを叱った
となればまずやることは・・・何かあった時に連絡が取れるようにと、私が何者かちゃんと明かしておく必要があると感じました
私の個人情報の開示です
・・・いや、したくないですよ?なんか直結厨っぽさあるっていうかやってることほとんど変わりないし
ただ今回は内容が内容です、Aさんの立場から穿って見れば私がストーカー、若しくはストーカーの関係者ではないとは言い切れません
開示することが安全性を示すこととイコールにはなりませんが、それでもデリケートな問題に取り組む以上自分の身の上は明かすべきだと感じたからです
とはいえご存知の通り配信もやってるしネット通販などもやってる関係で住所も電話番号もネット人生ノーガード戦法です
今更明かさずともご存知とは思いましたが、ここはちゃんとしておこうと思いました
「もう今更の紹介とは思いますが一応改めて、私じぇんとるといいまして○○と・・・」
「あ、はい。私は○○県(仮)・・・」
『シャラーーーーーーップ!!』
※実際は「やめて」「待って」「打つな」「止まって」「明かすな」って連続チャットで言いました
前置きなしに自己紹介をした私にも問題がありましたが、個人情報をしゃべろうとするAさんを慌てて止めました
「Aさん、あなたの個人情報を私は知る必要はないし、正直知りたくはない。 仕事とか配信の関係でやむなく知ることはあるけど、MMOの友達はあくまでもMMOの友達だからリアルの情報は極力知らないほうがいいのね」
「はい」
言いながら気になる事ができたので確認
「・・・ストーカーと会話してる時、どのくらいまで話した?」
「えと・・・どこの県に住んでるとか、職場の話とか・・・」
「おぉっと・・・!」
「最初の頃・・・世間話で・・・もちろん詳しい住所とかは言ってません!」
「えとね、私の考えが古いだけかもしれないけど、個人情報は簡単に言っちゃダメ! 明確な情報じゃなくても例えば地域とか、職場とか、近所の情報とか・・・1個1個ではわからなくてもつなぎ合わせればある程度情報は絞り込めるからね!」
「はい・・・」
多分最初はそんな相手とは思わなかったのでしょう
接触が急だったとはいえ友人の集まりに居た人間だったのだから、最初は軽い気持ちで会話をしていたはず、それが豹変した・・・
恐らくだけど、ストーカーは最初からストーカーの顔をしてるわけじゃない
何をキッカケに変わるのかわからない、だから人付き合いをする時にはどこか警戒をしている必要があると個人的には思います
Aさんが悪いわけではないのですが、その無防備さは被害の拡大と新しい問題を呼びかねないので、叱りました・・・。
(まぁ最初に個人情報を伝えた人間が何を言うのかって話ですけどね)
そしてその話を聞いて、次の行動に移ります。
「まずはSNSとかVCツールの登録状況を確認しよう、相手がどこまで知っているか確認しておかないと」
『分ける』という重要性
かくして登録状況の確認です。
まず聞いてみてわかったことはAさんは日常でもゲームでもVCチャットツールアカウントは同一の物で行われていました
さすがに完璧な個人情報はわからないにしても断片的な部分をつなぎ合わせるとかなりの情報が絞り込めることが分かりました
まずはその辺を隠す、消す、登録しなおす・・・
向こうは既に知っているとは思いますが、それでも余計な情報を公開しておくよりはるかにましです
恐らく向こうはもうスクリーンショットなどで保存済みでしょう
ストーカーの何より恐ろしいところはその執着です、気になるものは全て保存していると思った方がいいはず
それと同時に職場やプライベート用に新たにアカウントを複数作ってもらいました、もちろんストーカーが知りえない情報で登録しなおしたものです
仕事など影響が出る部分は関係者の人に連絡をしてもらいましたが、ゲームなどの知り合いにはまだアカウントを作ったことを連絡しないようにお願いしました
どういう人間関係の経路でストーカーがAさんに接触してきたかわからない以上、どこからその情報がストーカーに伝わるかわかりません。
アカウントが新しくなるという情報をストーカーに渡したくなかったからです
完全な偏見ですが、この場合はAさんを支配できる存在だと認識しているように感じました。
ハンパに対策していることがバレれば激昂してなにをしてくるかわかりません。
(前回の記事でブロックしているにも関わらず別アカで接触をしてきたことからも想像ができます)
やるなら徹底的に、一気にやることで
「御しにくい第三者が関与している」と思わせて牽制したかったのです
もちろんその通りには行かないでしょうが、それでも現状を少しでも打破できるはず
その為には更に手を打つ必要を感じました
リアルの味方が必要
「Aさん、職場で信頼できる人はいる?あ、職種は話さなくていいからね」
「はい、信頼できる上司がいますけど・・・」
「よし、怖いだろうけどまずその人に状況を理解してもらおう」
私が色々と言ったところでネット上のやりとり、実生活の面では不安が付きまといます
ストーカーがどこまで知っていてどこまで調べているかわからない以上、リアルの面で味方がいるに越したことはありません
「もしかしたらそこまで親身にはなってもらえないかもしれないけど、それでもキチンと現状を言っておいた方がいいと思う、仮に何かあった時に話も早いと思うし」
もちろんなにもあってほしくないのだけど
「わかりました・・・」
「それで上司さんに話をしたら、その流れで警察に行く事も伝えて後日警察に話に行こう」
「え、でも警察には以前に・・・」
「最寄りの警察じゃなくてね、専門部署に通報しよう」
先ほど幸か不幸かAさんの住んでいる地域がわかったしまったので、ググッてそういう専門部署がないか調べました。
いやーグーグルって便利、サイバー犯罪からストーカー関係まで専門の窓口は都道府県に存在しています。
(ちょっと愚痴れば最初にAさんが相談に行った時にその案内を警察さんがしてくれればよかったんですけどねぇ・・・)
専門部署であれば多少は親身にもなってくれるでしょうし、話の通りもいいでしょう。
でもただ行くだけだと同じような話になるかも知れませんので・・・
・相手とはほとんど面識がなく、ネットの友人関係で知り合っただけ
・日に数十回、朝でも夜でもお構いなく時間を選ばず連絡をしてくる
・アカウントをブロックしたが、新しいアカウントで連絡してきた
・相手は住んでいる地域などのある程度知っている
・一度〇〇警察に相談している、その時に言われた事も伝える
これを話してほしいとチャットで送りました
「ん?別に目新しい情報や特別な文言なんてないじゃないか」と思われるかもしれませんが警察へ相談なんて慣れてる人間はほとんどいません
いざ行ったところで自分の相談したいことがうまく伝えられない可能性が高いです
箇条書きにでも伝えたいこと、伝えるべきことをまとめておくことでスムーズに話が進みます
もう一個言えば『警察には前に相談したけど特別に何か対応はなかったよ』って言うのを暗に窓口に伝えておきたかったのですね。
もちろんそれを責めるとかの意図ではないのですが、知っておいてもらわないとねぇ・・・連携・・・とってもらいたいもんねぇ・・・!
また未読通知が何通来てるかわかるようにSSを残してもらったり、(不快だろうけど)タイミングが合えば卑猥な画像を送ってきた場合その通知もSSに残すように言いました
※画像については送ってこなかったそうです
「はい、明日にでも上司に相談して、窓口に相談に行ってきます」
Aさんは了解し、その話合いはひとまず終わりました
後日報告を受けたところ、上司さんが想像以上に親身になってくださったみたいで警察まで一緒に相談に行ってくれたとのこと。
警察さんも今回は親身になって話を聞いてくださったそうで、所轄から重点的なパトロールと安否確認の電話を定期的にしてくれるという約束をくれたそうです。
実生活での味方が増えたので、ネットの方も対策していきます。
拒絶は暇(いとま)を与えずに
職場関係や警察関係への相談が済んだところで、ネット関係もやっていきます。
こっちは有体に言えば拒絶です。
ただし今回はブロックではなく、アカウント関係から一気に刷新します。
複数個ある連絡できるツールを切り替え若しくは削除を一気に行います、相手に確認の連絡をさせる暇を与えません
また当然ながら削除前に送ったチャットメッセージ、登録情報を削除、変更しておきます
アカウントを削除しても情報が一定期間みえる・・・なんて可能性もないわけではないので
メッセージの全ては消せないにしても、個人情報に繋がりそうなものは可能な限り削除してもらいました。
(とはいえ仕様によってはこちらが消しても向こうの履歴に残るアプリやそもそも消せないものもあるので、全てが消せたわけではありませんが・・・)
そうして一気に消して、Aさんのネット環境には久々の静寂が戻りました。
曰く「削除した後も通知が怖かった」とのこと・・・。
けれどこれで何事もなく平穏が戻れば・・・良かったのですけれど
無差別電話テロを水際で食い止めた
それから数日、ストーカーからはなんの連絡もなく(連絡手段を全て断ったので当たり前ですが)何事もない日々をAさんは過ごしていました。
しかしそんなある日、職場に
『○○さん(Aさんのフルネーム)という人は働いているか』という電話がかかってきたそうです。
しかも、様々な部署や支店に絨毯爆撃のように
この電話相手が例のストーカーであるかどうかはわかりません、わかりませんが
そいつは恐らく限られた情報から、思いつく会社へ片端から連絡をしてAさんの情報を得ようと電話をかけてきたのでしょう
しかし、上司さんが切れ者でした
この相談を受けてから上司さんはすぐに事情を会社全体に通達
Aさんの身内には何かあった時の連絡先を個別に伝え、会社全体には
「Aさんの事を聞き出そうとする電話には全てそんな人間は所属してないと答えるように」とお願いしたそうです
それと同時にAさんを裏方に回し、しばらくの間電話応対を始めとした窓口業務をさせず、さらに職場用の名前を用意して安全を確保したそうです
最初は「そこまでしなくても・・・」という空気もあったかも知れませんが、実際にそういう事電話があったのでまさに水際で対策できたという形に
上司さんの対策の的確さに脱帽ですが、そいつの執念も並々ならないものを感じずにはいられません
恐らくの決着
無差別電話もVCチャット関係も対策ができ、警察さんも対応をしてくれたので、最後にやるべきことをやっておくことにしました。
それはこの一連の出来事のキッカケであるMMO・・・ここはAさんにとって大事な遊び場、ここの生活を守らなければ意味がありません
まずは付きまとい用に作られたであろうキャラをブロック
その後、この出来事のキッカケになったイベントの主催者である固定のリーダーに今回の件を警察の専門窓口に相談済みであることも込みで報告しました
「ここ最近、前回のイベントで一緒だったという見知らぬ人から大量のメッセージを昼夜問わず送られていた、身の危険を感じたので使っていたVC関係のアカウントは削除している、もしどうしてもVCが必要な場合は連絡をもらえれば参加するが、普段からVCルームには常駐しないのでその都度ゲームチャットでまず教えてほしい、しばらくはVCチャットの個別連絡は反応できない、警察にも専門の窓口に相談した」
といった具合に
攻略などの関係からどうしてもVCがいる事もあるだろうけど、基本的にはゲーム内でのみやりとりをする・・・という形にしたのです
ストーカーがメインキャラや新規キャラで付きまとえばGMに通報ができ、ヒモ付きでアカウント自体の削除の可能性もでてくる
また警察に連絡したことを第三者を通じてストーカーに知らせることもこれで恐らくできたはずです
完全に頼るわけではないですがGMを始めとしたゲームスタッフへの通報手段は常にあるし、ゲーム内で逸脱した発言、つきまといをすればリアルでの通報案件にもできる。
そもそも素性を隠してストーカーをやっていた以上、ゲームの中での人間関係を破壊したくはないだろう、だからもう表立ってゲーム内で嫌がらせはできなくなるはず。
「そもそもゲームをやめてしまえばいいじゃないか」と思う人もいるかも知れないけれど、なんで被害者がそこまでひどい目に遭わなければいけないのか?
そう思い・・・ゲームという環境だけはなんとしても守ってあげたかったのです。
それからストーカーからの連絡は途絶えました。
途絶えただけで、全てが解決したかどうかは、まだわからないけれど。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました
記事にしてみればまとまってるように見えますが、実際には本当必死で、常に自問自答していました・・・。
同じような悩みを同じように対応できるかと言われれば、正直自信はありません。
「結局のところ危機管理意識が低い」と思われた方もおられると思います、確かにネットにおける危機管理という点ではAさんが隙があったという点は否めません
でもそれがひどい目に遭っても仕方がない理由にはなりえませんし、あってはいけない話です
「危機意識の低いあなたが悪いんだよ、仕方ないじゃない」と言いたくなるでしょう
ですがそれを言われた人は「私が悪いんだからしょうがない」という考えに行きつき、誰にも相談できない状況に陥りやすくなります
だれしも完全に対策できているわけではありませんし、問題が起きるということは責任の所在は別として被害者側にも必ず抜けや対策の不備はあるものです
もしお近くの友人が同様の悩みをお持ちであれば、責めるのではなくまずは話を聞いてあげてください
被害者は被害者になりたくてなってるわけではありませんから・・・
あとそれとは別に、ストーカーだってストーカーを最初から狙ってやる人だけではありません
本人の意識のないところで気が付けば後戻りできない様な精神状態で行為に及ぶことだってあるのです
「自分のやってることは冷静か?おかしくないか?」とちょっとだけ考えましょう
特に異性関係の感情は矛先が少しずれると強烈な執着に変わりますから・・・。
今まさにそういう事にお悩みの方、然るべき窓口に相談してみてくださいね。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
あと勘違いしてほしくないのですが、「ネットが悪い、MMOが悪い」って話じゃないですからね!悪いのはそういうストーカー行為に及ぶ奴です
ツールやアプリに罪はありません。
自己防衛をしっかりやって、的確に利用しましょう
楽しくゲームやVCしましょ。
Aさんとは今も時々話をしていますが、今のところ何もないそうです。
このまま楽しいネットライフが送れることを心より願っています。
最後に
ストーカー ダメ 絶対!
※この話はフェイクを多数入れたフィクションに近い話です。