無理だよ!この感動を黙っとくなんて無理だよ!
というわけでゴリゴリにネタバレを含んだ感想記事でございます
まだ1回しか見てない上に思うまま書いているので内容と祖語のある部分もあるかも知れません・・・申し訳ない
はじまりから『ちょっとこれは違うぞ』と思わせてくれる展開
開幕、低地ドラヴァニアの風景から始まり「お?」となったところにあのノリのいい軽快なBGMが・・・と思ったらアレキの戦闘シーン!
思わず『おぉ・・・』って声出ましたよね、絶対最初はリアルパートからだと思ってたので・・・マイディーさんのLBが炸裂するという嬉しい不意打ちからスタートです
エオパートの充実具合がほんと半端じゃないんですよね・・・
光のぴぃさんでエオパートの撮影方法のやり方を読んでいましたけど、だからこそ「今のカメラワークどうやったの?!」とか「今のカット割りのテンポ気持ちいい・・・!」みたいなシーンが盛りだくさんです。
ヒカセンなら色々な角度でニヤニヤできる作りになっております
ぎこちない親子の関係
劇場版は親子の関係がより明確にされていているように感じました
というかこのお父さん本当に何考えてるかわからねぇ・・・、声を荒げたりするわけではないけど怖い感じもどこかあるまさにお父さんという感じ
回想でFF3をやっていますが、お父さんとアキオ(息子)の感じも好きだったんですが一番面白かったのがお母さんでした
(FF3のラスダンを前にして)「あんまり長いことやっちゃダメよ!」的な事を言うお母さん!
無理だよ!FF3のラスダンは凶悪な長さなんだよ!セーブポイントを抜いたから!
当時の子どもが1日1時間でクリアできるような代物じゃなかったんだよ!お母さん!
この辺の親の「分かってない感」がツボでした。
ちなみにこの辺からラストに向けての伏線がビシビシ貼られていきます
ブログやドラマのラストとは違う流れなんですが(後述)私はこっちの方がド直球で大好きです
ずるいわ・・・こんなん泣くわ・・・
あとどうでもいいけど回想のFF3のキャラ名が聖闘士星矢っぽくなってて当時感あって好きです
ついつい見てしまう丁寧なこだわり
あと本当どうでもいいんですけど、背景の小道具とかゲームの画面とかが気になるんですよね・・・
ナマズオぬいぐるみやアルファの人形があったりと結構最近な感を受けたり、同ワールドでのチャットにて名前の横にワールド名が出てるってことはこの撮影は今年に入ってからやったのかな・・・?とか妄想したり
いかんいかん、まず本編に集中しろよ!と思いつつそういう細かなこだわりにニヤニヤしました
いい味出してる妹役の存在
お父さんとアキオの微妙な距離感をうまく表していると思ったのが妹さんの存在
端的ではあるんですがおとうさんとアキオのコミュニケーションの間に入ったり、お父さんのことで感情を露わにしたりと親子の関係にいい感じに存在してくれます
お父さんとアキオが直接会話することがあまりないって状況と、妹がその仲介に立っているのもまた不器用な家族の形だなぁ・・・
お恥ずかしながら私自身こういう親子関係に縁のない人生だったので完全に理解はしきれないのだけど、同性の親とはこういう感じになってしまうのかもなぁ
そういう、嫌いではないけれど、どうしていいかわからない・・・だからお互い言いやすい妹さんを間に置いてコミュニケーションを取ってしまう
そういう不器用な親子関係をしっかり見せてくれます
お父さんの真摯なプレイスタイル
お父さんのゲームに対する姿勢も素敵かつあるあるでいいんですよ・・・
攻略本にめっちゃ付箋を貼ってたりとか、アキオに「PTのみんなに迷惑かけたくないねん」って相談したり・・・攻略動画みたり・・・
楽しくて楽しくてしょうがない、でもやるからには迷惑はかけたくない、精いっぱい自分のできることをするんだって姿勢が非常にいい・・・!
それはただ楽しいだけじゃなくて、PS4とFF14をプレゼントしてくれたアキオに対しての気持ちに対しての返事として、言葉にはしないけど精いっぱい楽しんでいたんじゃないかなぁ・・・なんて妄想も
ゲームをやってるからこそ息子と取れるコミュニケーションもあり・・・(ツインタニア戦を一緒に見ててくれないかとアキオにお父さんがお願いするシーンは必見です、あの微妙な空気感よ・・・もどかしいなアンタら!)
こういうFF14ユーザーのあるあるもやってくれてるのは嬉しいとともに「さすがだなぁ」と思いましたね
ヒロインさんのFFへのはまり方がイイ
あと場面数としては少ないんですがヒロインさんがいい味を出してます
最初はアキオとお近づきになりたいという理由でFF14を始めますが、ドップリはまってる感じがテンポよく表現
最初は小奇麗な恰好で「わー!映画じゃん」みたいな感じで感動してたのに、パッと画面が切り替わるとすっぴん眼鏡に超ラフな恰好で「今FFをしているんだ、邪魔しないでもらおうか!」みたいな無言で夢中になってる感じが素敵・・・!
途中から交流のキッカケに過ぎなかったはずのFFが楽しみにの一つになっているのがいいなぁって・・・
ただどうやって同ワールドにキャラ作れたんやろなぁ・・・グングニル久しく鎖国だったけどなぁ・・・とかスミをつつく思考が出るのは許してくださいw
でも制作的な意味でも映画の新キャラっていつのタイミングで作成してたのだろう・・・誰かのサブキャラとかなら納得なんですが新規に作ったんなら撮影時期すごいなぁって
(確か槍鯖の鎖国が解けたのがワールド間テレポ実装のタイミングだったはずなので)
あとヒロインさんの作ったキャラがルガディンってのも面白いと同時に、MMOあるあるだなぁとほっこりしました
ラストに向けて
妹さんのエピソードやアキオのエピソードなどでお父さんの不器用な優しさや、ゲームだからこそ、他人だからこそ言える、聞けるアドバイスでお互いが助け合う感じも胸を打ちます
お茶漬けの話がですね、ちゃんと事前に貼った伏線をきれいに使ってるんですよ・・・いいお父さんだなぁ・・・
そして物語は色々な出来事を経て、ラストのツインタニア戦に突入します
攻略に向けての勉強、相談、そしてお父さんの病気の事・・・
様々な出来事が折り重なって、怒涛の戦闘に突入します
このツインタニア戦が!最高なんだよ!
このツインタニア戦を見れて!私は!幸せだったよ!!!!
ヒカセンなら!このツインタニア戦の演出に!絶対感動する!!!
ぶっちゃけこれだけを伝えたくてこの記事を書きました、後悔はしていない
リアルパートの流れもエオパートの流れも回想パートの流れもこのツインタニア戦の為にあったといっても過言ではない!と個人的に強く感じました
そりゃ常識で考えれば「いや、入院しろよ」って言ってしまえばそれまでかも知れません
お父さんは病気の痛みで病院に運ばれ、大病であることが発覚します
その日はツインタニアとの決戦の日、病院にかけつけるとお父さんは病室を抜け出しエオルゼアに向かいます
たかがゲームといえばそうかもしれません
でも多分お父さんにはたかがゲームとは言い切れない様々な感情があったんだと思います
それに至る心情描写も丁寧にそれまでに書かれており、本来なら病院に居るのが正解なんだろうけど・・・その行動に至る気持ちもわかる・・・わかる・・・!
そしてお父さんは家にではなくネットカフェでログイン・・・約束の時間がなかったから?それとも家に戻ればゲームを止められてしまうから?
お父さんにとってこのツインタニア戦というイベントがどれだけ重要な意味を持っているかわかるシーン・・・
走るアキオ!からの怒涛のツインタニア戦が始まります
この!ツインタニア戦が!いいんですよ奥さん!
正直に言いますと、ドラマの方の光のお父さんのツインタニア戦は「戦っている感」を表現したエオパートになってように感じていました(それだけでも十分すごいのだけど)
事前の練習風景も見てるし、必死にやってるのはわかるのだけど、どこか余裕の感じる戦闘風景・・・もちろんだからこそドラマ版の柔らかいやドラマ版お父さんの暖かさも出てるんですけどね
でも劇場版のツインタニア戦はまさにツインタニアとの激戦そのもの・・・!
ワイバーン3匹から始まり、皆がツイスターに意識を払い、ギミックをよけ、火力を出す・・・!
ツイスターに巻き込まれても立て直し、声を出し!戦い続ける!
(現実的にはチャットでやり取りしてるはずだから声での会話をしてるわけじゃないんだけど、VC慣れしている自分からするとかえって自然に感じました)
そこはまさに高難易度コンテンツに立ち向かうヒカセンそのものでした
ぞくっとした演出が「バトルログ」と「HP表示」!
ゲームの表示を演出として使ってくれたのが本当に身震いしました
すさまじい勢いで流れるバトルログと細かに差し込まれるHPの残り%
少しづつ減って行くに従って声を出し、気を吐いていくお父さんとアキオ
それはまさに、私達のよく知っているエンドコンテンツ!
それで最後はドラマ版と同じく、レンジLB3なのですが・・・
ここの映像が・・・泣けるんですよ・・・
本来なら威力的には近接LB3ですよ、でもここは映画的にもレンジLB3じゃないと・・・!
お父さんの横に立つマイディーさんが・・・いいのです・・・ごめん語彙力ない・・・!
そりゃ細かなことを言えば「実際のゲームとは違うよ」って点は多々あります
でもそんなことがどうでもよくなるくらい、ツインタニア戦は圧巻です
そりゃ泣く、みんな泣くよ
チャットにしてくれて、ありがとう
ツインタニア戦が終わり、アキオがとうとうお父さんにマイディーが自分であることを伝えるシーン
ここ、お父さんの返事がチャットなんですよ・・・
会話風にするのではなく、ゲームのチャットのコミュニケーション・・・
お父さんの不器用だけど優しい感じ、離れているのに強くつながっているというのが素晴らしく表現されている最高のシーンでした
お父さんの表情がこれまたいいんですよ・・・!
そしてその表情と共に一言「今度に一緒に倒せたんやな」ってチャットが・・・!
※チャットの文面が違っていたらごめんなさい
子どもの頃、アキオとした大事な約束、それに対する深い思いがそのチャットに凝縮されてるんですよ・・・!
ここは本当、チャットにしてくれてありがとうって感じでした
ラストと映画全体の感想
ラストについてはあまり多くを語りませんが、FF14・・・MMOという仮想現実が遠く離れた人と逢える場所になってるというのがいい・・・どこに居ても、どんなに離れていてもゲームを通じていつでも会える、話せる・・・日頃当たり前に過ごしている世界だけど、すごい世界なんだなぁと改めて 感じますね
世代も時間も場所も超えて出会える・・・それはいいことばかりじゃないというのは長年MMOで遊んできてわかってはいますが、こういう優しい世界があってもいいじゃないかと思わずにはいられません
全体の感想ですが、どうしてもヒカセン寄りの視点から離れられないのですが劇場版はより濃い目のエオパートのドラマがあり、非常に見応えがあります
細かな調整やこだわりを感じましたよね・・・さんざん書きましたがツインタニア戦は手に汗握って涙するというね・・・!
というかエオパート、単純にすごく多かった気がする・・・!
ドラマ版が好きな人だった方はもちろん、光のお父さんを知らないヒカセンにもオススメいしたいっていうかヒカセンならきっとすごく楽しめますよ!
一緒にお父さんやマイディーさんたちとエオルゼアで遊びましょう!
ちなみには私は映画見た後居てもたってもいられなくなってホテルでFF14したよね・・・!